脳と心と身体の一体治療(BMB治療)とは
脳と心と身体の一体治療の重要性
現在行われている治療方法は「脳と心と身体」は、それぞれが独立した存在であり、機能(働き)もそれぞれが個別に機能すると考えられていて、そのため治療方法もそれぞれを別々に治療する方法が一般的です。
しかし最近の医学の研究から、実は「脳と心と身体」は、それぞれが個別に機能(働き)するのではなく、それぞれが密接に交互に関連しあって機能(働き)していることがわかってきました。
言い換えますと「脳と心と身体」は、それぞれを個別に切り離すことができない、一体として機能(働き)していると言うことです。
何年も続く内臓の働きの低下・免疫系のトラブル(アトピー、アレルギー)・関節の痛み・慢性疲労・全身の倦怠感・不眠症などは顎関節を調整して、蝶形骨の動きを正常にすることで身体全体のホルモン分泌のバランスを取り戻すことが必要です。
現代人の疾患、自律神経失調症・不眠症・慢性痛・線維筋痛症・慢性疲労などの慢性疾患や、はっきりとした原因が分からない「心や身体の不調」は、私達を取り巻く様々なストレッサーによって、脳機能(脳の働き)が低下して自律神経がアンバランスになり、交感神経の異常な興奮(暴走)が主な原因と考えられます。
これには薬で自律神経を抑制する方法もありますが、長期間抑制を続けるとそれに伴う副作用の恐れがあります。
副作用の無い安全な方法として、手技で脳脊髄液の生成と還流を促進して、脳の疲れを取るとともに栄養を与え、脳全体の血流量を増やして、脳機能(脳の働き)を高めることで自律神経の働きを正常にし、交感神経の暴走を防ぐことができます。
このことから、治療方法もこれらを別々に治療するよりも「脳と心と身体」を一体として治療すると、何年も続く慢性疾患や、病院で検査してもはっきりとした原因がわからない「心や身体の不調」に効果があります。
治療難民
慢性痛症で苦しんでいる方がたくさんいます。
整形外科に行っても原因がはっきりわからない。
整骨院や整体に通っても治らない。
どこに行ったら治るの?
この方たちが今「治療難民」と言われています。
痛みの治療は原因を特定できないとなかなか良い結果が出ません。
原因を特定しないで、痛いところをみましょう、ほぐしましょう、または電気治療をしても痛みの改善は一時的ですぐに再発します。
痛みの原因を特定するには、【痛みのメカニズム】を知る必要があります。
痛みを知る・痛みの治療・慢性痛症
これまでの医学教育の中で「痛み」を学問として教えられてきた事はありませんでした。
痛みは、あくまでも何らかの疾患に付随する症状として理解されていたのです。
ところがごく近年になって「痛みそのものが病気」であると言う病態があることがわかってきました。
「慢性痛症」と言う概念です。
これは単に痛みが長引いているのではないのです。
それ以来、痛みの研究も急速に進み、今では痛みを学問として捉える時代になりました。
それでも臨床の現場ではまだまだ浸透していないようです。
今でも、痛みの学問的理解は徹底していないのかもしれません。
整骨院・整体院に来院される患者さんの80%は痛みを治療してほしいと来院されます。
なぜ整形外科等にいかないのでしょうか。
また整形外科に行って検査したが「異常ありませんと言われました。」といいます。
なぜでしょうか?
病気(疾患)の進行を考えますと、特殊なケースを除いて一般的には
①感覚異常が引き起こります。次に
②機能障害が引き起こります。
この状態の時を【機能性疾患】といいます。
この状態の時は病院で病理学的検査を受けても異常箇所が見つかりません。
もっと病気が進行すると、炎症、腫瘍、癌など、体の細胞組織の変性が引き起こります。
この状態の時を
③【器質性疾患】といいます。
病院で病理学的検査を受けると異常箇所が見つかります。
このような状態になると、薬や入院、手術が必要になります。
病院が扱うのは、病理学的検査で異常箇所が特定できる【器質性疾患】です。
医師の皆さんは、この状態を扱う専門医として訓練を受けています。
この領域での診断と治療は得意ですが、それ以前の【機能性疾患】については、あまり訓練を受けていないので不得意なのです。
ですから「検査をして病理学的な異常が見つからない」と、原因はわからないがとりあえず症状を取るための対症療法を行うのです。
または「様子を見ましょう」と言って診断のできる病気になるのを待つのです。
【器質性疾患】に進行するまで待つのです。
つまり根本的な治療ができないのです。
ところが腰痛、膝痛、肘痛、肩痛、頭痛、冷え性、便秘、不眠、内臓機能低下など、日常生活に支障をきたす大部分は、機能的な異常を原因とする
【機能性の疾患】なのです。
カイロプラクティックは、器質性の疾患に移行する前の【機能性疾患】の段階で原因を特定できる検査と分析、そして治療技術を持っています。
これがカイロプラクティックの優れた所です。
神経の圧迫では、電気(痛み)信号は発しない
【痛みのメカニズム】
私たちの体には、微弱な電流が流れています。
その流れは、脳から指令を各部位に伝えますが、逆に脳へ伝わる流れもあります。
私たちの感じている痛みも、その電気の流れを脳が受け取ったものになります。
これは、腰が痛いと感じていれば、腰からの電気信号が脳に向けて発信されたと言うことです。
では、その信号は何によって伝わるのでしょうか。
答えは神経です。
痛みの信号が発せられる背景はいろいろあります。
①生理活性物質による刺激(ブラジキニン、プロスタグランジン)
②温度による刺激(熱傷、凍傷)
③物理的刺激(打撲、捻挫)
④【酸欠による刺激(血流不足)】
などなど様々な要因によって「痛み」と言う感覚を私たちは感じているわけです。
ところが、世間ではよく言われる「神経が圧迫されているから痛い」と言うものには、医学的な根拠がないのをご存知でしたか?
私たちが痛みを感じるには、脳が電気信号を受け取る必要があります。
しかし、神経と言うものは、圧迫を受けても電気信号を発しません。
つまり、電気信号を発しないわけですから痛みを感じることもないのです。
でも、実際は痛いじゃないかって思いますよね。
あれは神経の圧迫ではなく、別の機序によって痛みを感じているのです。
簡単に言いますと【筋、筋膜が痛みを発している】のです。
では、神経は圧迫を受けると何が起こるのでしょうか。
神経は短時間の圧迫でしたら、特に何かが起こるわけでは有りませんが
圧迫をし続けると神経の機能は麻痺を起こします。(知覚の消失、筋脱力、筋委縮等)しかし痛みではありません。
生理学的にも、痛みと麻痺は別物になります。
神経が圧迫されると痛いと言うのは、あくまでもイメージが先行した間違った認識なんです。
ところが、医療機関では以下のような説明をされることがあります。
「神経が圧迫されているから、痛いんですよ。」
あなたもいちどは、このような説明を受けたことがあるのではないでしょうか。
誰が想像できるでしょうか。
実は、これまで受けた説明が間違っているなんて…
痛みの種類
国際疼痛学会(IASP)は、痛みの起こり方から痛みを「神経障害性疼痛」「侵害受容性疼痛」と第3の痛みとして「痛覚変調性疼痛」の3つに分類しています。
【神経障害性疼痛】とは
神経の損傷、あるいはそれに従う機能異常によって起こる痛みであり、様々な知覚異常を伴う痛みを指します。
悪性腫瘍・感染症・骨折など、明らかな外傷
神経の素行にほぼ一致する
皮膚知覚帯(デルマトームdermatome)皮膚文節にほぼ一致する
(例)帯状疱疹
神経因性疼痛は、世界疼痛学会の定義で神経の障害、機能不全、一時的な神経の混乱により発症する疼痛。例えば糖尿病、帯状疱疹、がんの化学療法などがある。
神経障害性疼痛は、国際疼痛学会の定義では、体性感覚系(痛みを伝える神経)の損傷や疾患の直接的な結果として引き起こされる疼痛。
つまり、神経因性疼痛は神経障害性疼痛を含む。
【侵害受容性疼痛】とは
知覚神経の末端の刺激を受ける部分(侵害受容器)が刺激されて起こる痛みです。
血液の悪化から、組織内で酸欠が起こり、発痛物質(ブラジキニン、プロスタグランジン)が産出して、侵害受容器を刺激することで引き起こる痛み。
構造的な神経の圧迫が原因の痛みではなく、筋、筋膜の緊張が原因で、血流の悪化が起こり、発痛物質が産出して侵害受容器が刺激されたことで引き起こる、生理機能の異常によるものなのです。
言葉を変えますと、循環障害(血流の悪化)が原因。
細胞組織は変性(炎症等)を起こしていないので機能性疾患と言える。
一般的に多くの患者さんが悩まされている痛み(私たちの治療院に来る患者の痛みの80%)は【侵害受容性疼痛】という痛み。
その根拠として次のようなことが挙げられます。
・レントゲンやMRIの画像所見と痛みは一致しない。
・誘因なく痛みが始まることが多い。
・痛みの場所が変わることが多い。
・保存的治療で改善する。(SCSテクニックで痛みが消失する。)
ほとんどの筋骨格系の痛み(椎間板ヘルニア・脊椎管狭窄症・腰椎すべり症・腰椎分離症など)は【侵害重要性疼痛】(周辺の筋の緊張が原因で、神経圧迫ではない)です。
治療では、その痛みが筋の緊張により血流の異常による痛みなのか、そうであれば細胞組織は傷ついていないので(機能性疾患)、筋の異常収縮が改善して、血流が正常になれば痛みは消失する。
また、炎症が原因の痛みなら(器質性疾患)、変性を起こした組織が回復するまでに時間がかかることを説明すると患者も安心します。
筋が意思に反してか、収縮を起こす原因
①錘内筋繊維が興奮したままで、信号を出し続けているため。
②交感神経の興奮が筋の過収縮を引き起こす。
加えて、末梢血管を収縮させ、血液障害を引き起こします。
そうした状況が重なり、肩こりのような症状が発生してくるものと考えられます。
【痛覚変調性疼痛】とは
痛覚変調性疼痛とは、痛みの発生に関わる脳の神経回路(ネットワーク)の変化で起き、身体の組織や神経、神経回路に損傷がなく起こる痛みです。
線維筋痛症はこの痛覚変調性疼痛に分類される病気です。
最近の国内外の研究から脳内で痛みの神経、神経回路に炎症(脳内神経炎症)が発生しているためであることが報告され、免疫系の活性化による脳内神経炎症が痛みの回路の異常と関わっていることが重要と考えられ、新たな治療薬の標的にもなっています。
通常、腰部で炎症などが起こるとその痛みは脳へと伝わり、側坐核はこの痛みを制御する働きがあります。
つまり、側坐核が正常に機能することで人間は必要以上に痛みを感じない仕組みをもっています。
しかし、脳の血流が減少する事で、側坐核の機能(脳の働き)が低下すると、本来抑えられるはずの痛みが抑えられなくなります。
正常の人では感じない痛みを長期間、常時感じてしまうのです。
何年も続く内臓の働きの低下・免疫系のトラブル(アトピー、アレルギー)・慢性疲労・全身の倦怠感・不眠症・慢性痛・慢性疾患・線維筋痛症などは顎関節を調整して、蝶形骨の動きを正常にすることで身体全体のホルモン分泌のバランスを取り戻すことが必要です。
が有効です。
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カイロプラクティック治療とは
カイロプラクティックは、今から128年ほど前の1895年にアメリカ・アイオワ州でD.D.パーマー(Daniel David Palmer)によって創設された医療です。日本へは大正時代に紹介されたと聞いています。意外と昔からあります。
カイロプラクティック(chiropractic)とは、ギリシャ語の「chiro = 手」と「practic = 治療」という二つの言葉を合わせた造語です。仮に日本語にするならば、手技治療や手技療法、徒手医学と呼べるかもしれませんが、一般的には「カイロ」で通じていいます。それも今では徒手医学の一分野を表現する言葉になりました。
1997年に、WHO(世界保健機関)に正当な医療として認められています。
私たちの手足や身体を動かす筋肉や関節、内臓の働き、免疫や内分泌の働き、さらには「心の働き」さえも、神経がコントロールしています。
カイロプラクティックは、この神経の働きがうまくいかなくなるから病気になる。
そして治療の目的は、神経の働きを回復させる事です。
具体的には、骨盤や背骨の歪み、筋肉や関節の痛み、内臓の働きがすっきりしない等の時は、必ず神経の働きに異常があると考えて、その原因を探します。
原因は手足を通っている神経にあるかもしれません。あるいは背骨を通っている神経にあるかもしれません。
はたまた大脳や小脳などの脳神経にあるかもしれません。
これらのどの部位の神経がうまく働いていないか、それを探して乱れた神経の働きを正常にします。
ですから骨をポキポキ鳴らしたり、筋肉のマッサージや指圧、またマッサージ機のような機械を使っても、私たちの身体の全てをコントロールしている神経の働きが回復していないと、症状の改善は一時的ですぐに再発します。
現在はストレス社会と言われています。
このような環境の中で、私たちは神経を駆使しますが、筋肉はあまり使われなくなりました。
その結果、神経と筋肉の働きがアンバランスになり、これが肩こり、腰痛、頭痛、不眠、自律神経失調症で内臓の働きが悪くなるなどの原因だと言われています。
神経の機能異常を治療するカイロプラクティックは、このような現代人にぴったりな治療法です。
どんな症状に効果があるの?
カイロプラクティックがどんな疾患に効果があるのかを羅列する事は、カイロプラクティックのコンセプトが多岐に渡るために大変難しいことです。
ここでは一般的に知られている疾患名や自覚症状を中心に主なものをあげます。
また原因も様々です。
先に病院や医院などで所定の診断を受けるか、治療を続けても症状が軽減しない場合、医師の診断を受けることも大切です。
【上半身のトラブル】
頭痛・めまい・顎関節症・突発性側湾症・猫背・むち打ち症・寝ちがい・首の痛み・頚肩腕症候群・五十肩・肩こり・肘関節や手関節の痛み・上肢のしびれや神経痛
【下半身のトラブル】
腰痛症・ぎっくり腰・背部痛・股関節痛・膝関節痛・足関節痛・坐骨神経痛・下肢のしびれや神経痛・偏平足・外反母趾・O脚
【内臓・免疫系のトラブル】
喘息・更年期障害・冷え性・眼精疲労・高血圧・低血圧・胃弱・機能性低血糖症・腎機能障害・肝機能障害・内臓機能低下・アレルギー・アトピー・便秘・生理不順・生理痛・精力減退
【その他のトラブル】
不眠症・自律神経失調症・過敏性腸症候群・慢性疲労・倦怠感・心身症・適応障害・感情障害(うつ病など)・パニック障害・PTSD (心的外傷後ストレス障害)・PMDD(月経前不快、気分障害)
上記のように病院で検査してもはっきりとした原因がわからない「心や身体の不調」にカイロプラクティックAK(アプライドキネシオロジー)治療は効果があります。
当治療方針はカイロプラクティック治療に基づいて
器質性の疾患に移行する前の【機能性疾患】の段階で原因を特定できる検査と分析、治療技術を持ち
「脳と心と身体」を別々に治療するのではなく、
一体として総合的に治療することを特徴とし、予防医学としても優れた力を発揮します。
おひとりおひとりの「脳と心と身体」を一体として統合的に治療する的確な治療計画を一緒に考えます。
しっかりと患者さまと向き合って、患者さまの目線に立って、患者さまと一緒になって、治療を進めていきます。
⚫︎慢性痛・慢性疾患等でお悩みの方
⚫︎投薬治療は副作用が怖いのでしたくない方
⚫︎整骨院や整体、マッサージ等に通ったが効果がなかった方
当院は骨をポキポキ鳴らしたり、筋肉のマッサージや指圧は行いません。また機械等は使用せず、徒手で施術いたしますのでご安心ください。
病院で検査をしても異常が見当たらない、しかし肩こり、膝痛、腰痛、頭痛、不眠、便秘、胃や腸、内臓の働きがすっきりしない、などの症状がある(これを機能性疾患といいます)という方は、遠慮なくご相談ください。